重要なお知らせ
2025年1月14日更新
当社グループの再発防止対応策進捗状況
当社は2023年12月11日に公表した外部調査委員会の調査報告書の提言を受けて策定した再発防止対応を、順次実行しております。
1. 不適切行為の是正状況
UL※1認証・CMJ※2登録関連
外部調査委員会で指摘された不適切行為・不適切事案の71件について、是正業務要領を制定し、全事案の対応方針確定、是正を行った。申請済・登録待ちの5件以外は対応完了した。
- ULは米国の第三者安全科学機関である Underwriters Laboratories Limited Liability Companyの略称であり、安全規格の開発とそれに準じた製品試験・認証を行う。
- CMJ は電気用品部品・材料協議会(Certification Management Council for Electrical and Electronic Components and Materials of Japan)の略称である。CMJ登録制度とは、「電気製品に使用される部品・材料登録制度」を意味し、製品に使用される部品・材料を事前に登録することで、電気用品の認証を経済的かつ効率的に行うための制度である。
アンケート調査
外部調査委員会で不適切行為として暫定的に認定された206件について、対応フローを明確化し、実態調査を進め、全事案の対応方針を確定した。183件(89%)が対応済、23件(11%)が対応中。2024年度中に全件の是正を行い、早期の顧客対応完了を目指す。
2. 対応策の進捗状況
a.経営面からのアプローチ
課題 | 実施項目 | 実施状況 |
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1. ガバナンス強化 | ◎取締役会での監督体制構築 |
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◎グループ会社に対する内部統制強化 |
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◎経営の継続的メッセージ発信とコミュニケーション |
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2. 経営戦略からの改善 | ◎現場の余裕を作り出す活動推進 |
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〇心理的安全性とノンテクニカルスキル教育の導入 |
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3. 全社制度充実化 | ◎社内規定への品質コンプライアンス遵守の明記 |
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◎人事制度360°評価の導入 |
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◎内部通報制度の利用促進 |
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- 実施項目の◎〇は実施計画:◎2024年度から運用開始、〇2024年度末運用開始
b.品証機能強化
課題 | 実施項目 | 実施状況 |
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1. 品証体制見直し |
〇品証体制と機能強化 (◎品証機能の見直しと強化、◎品質保証部門の機能と役割強化、〇工場品質保証の独立性を担保した組織再構築、〇現場の要員適正化) |
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2. 品証制度見直し |
◎品証制度見直し (◎ポリシー・社内規定類・ガイドラインの見直し制定、〇品質関連⽂書の管理強化、〇品質関連⽂書の管理強化、〇デザインレビューと変更管理規則の改善と徹底) |
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3. 認証規格管理の厳格化 | ◎正常化に向けた是正措置 |
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◎認証規格管理の厳格化 (〇認証規格登録の ISO9001 への取り込み、〇データベース作成と管理一元化、〇第二ローラー調査の検討) |
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〇仕様書総点検 |
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4. 監査・監視強化 |
◎品質コンプライアンスリスク対応 (〇品質リスク事務局設置、〇定期アンケート調査の計画立案、〇新エスカレーションフローの構築検討) |
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- 実施項目の◎〇は実施計画:◎2024年度から運用開始、〇2024年度末運用開始
c.品質基盤強化
課題 | 実施項目 | 実施状況 |
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1. 技術伝承・脱属人化 | 〇手順書と記録類の整備 | ≪実施内容検討中≫ |
〇検査データ管理強化 (〇データインティグリティ化、〇データベース作成と管理一元化/デジタル化) |
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2. 現場強化 |
◎品質を考える風土づくり (◎品質保証全般の会議体の整備、〇程能指数改善と生産管理強化、〇スペックと工程能力のアンバランスへの対応) |
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- 実施項目の◎〇は実施計画:◎2024年度から運用開始、〇2024年度末運用開始
d.人財戦略と育成
課題 | 実施項目 | 実施状況 |
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1. 人財戦略 |
〇品証系人財整備と管理 (◎品証系人財の整備と一元管理、〇人事評価制度への反映、〇人事ローテーション基準の策定) |
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2. 人財育成 |
◎品質重視する人財育成・品質スキル向上 (◎品質コンプライアンス教育強化、〇品質教育プログラム確立) |
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- 実施項目の◎〇は実施計画:◎2024年度から運用開始、〇2024年度末運用開始