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製品情報 2001年06月11日

「とれ太郎」肥料登録を取得し、本格販売スタート

日之出化学工業社と共同開発した新肥料「とれ太郎」が、6月11日、農林水産省の肥料公定規格改正(熔成ケイ酸リン肥として規格新設)告示の施行に伴い、肥料登録を取得しました。これはJA全農から、ケイ酸質肥料の単位面積当たりの施用量を減らしながら、リン酸、苦土、ケイ酸、石灰を一回で施用し、散布作業を省力化できないかという要請を受けたものです。

当社中央研究所と日之出化学工業社舞鶴工場で、水田土壌のpH域でケイ酸溶解性を格段に高めるための独自の成分組成と製造技術を開発し、国・農林水産省・県などの試験研究機関による水稲の栽培試験では、ケイ酸の吸収率が水田圃場で従来の2~3倍、ポット栽培試験では4~5倍にも達する画期的な新肥料であることが認められました。

「とれ太郎」は、ケイ酸の吸収率が高いという特長を生かし、施肥量がこれまでの半分以下に抑えられ散布作業の大幅な軽減化を実現し、根や茎の健全な生育を支え、イネの倒伏を抑制し、お米の食味向上に役立ちます。また、水稲だけでなく、麦、野菜、果樹においても根、茎、葉を丈夫にし病気などに強くなり、特にケイ酸のうどんこ病への予防効果が期待され園芸作物分野への展開も図ることができます。

主成分は、リン酸、苦土、ケイ酸、石灰です。水稲用には、春や秋の施肥では10アール当たり3~4袋(一袋20キロ)、中間追肥では1~2袋を散布します。
現在、各道府県の農業試験場、農業改良普及センター、農協を通じて農家などで試験を進めており、農家から「倒伏が抑えられた」、「根の量が多くなり茎や葉が丈夫になった」、「収量が多くなった」、「作業が楽になった」などの声が寄せられ、好評をいただいています。

肥料登録を取得したのを機に、今秋から本格的に普及・販売に努めます

以 上