Denka - デンカ株式会社 - 新卒採用 2023

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本田 一馬
JOB REVIEW
研究開発

さまざまなプロたちと
新しいものづくりに挑戦していきたい。

西野 渉
青海工場 有機材料研究部
2014年入社
薬学研究科 薬科学専攻修了
#生物・薬学系出身#研究#新潟で働く#修士#若手社員

化学ならすぐに
手応えを得ることができる

 薬学部出身の西野渉だが、もともと薬について学びたいと考えていたわけではなく「化学も生物学も学ぶことができる」という可能性の広さがその理由だった。その後、専門性を深めていく過程で、西野は次第に化学の分野に興味を惹かれていった。
 当時に取り組んだ研究テーマは、人口筋肉をつくるための機能性低分子の開発。実用化にはまだまだ長い道のりが残されているテーマだったが、将来的には義手や義足、ロボットなど幅広い展開が考えられる意義深いものであり、研究を進めていくなかで西野は、化学への思いを固めていくことになる。

「薬学部なので生体を使った実験なども行います。生き物が相手だと実験を行ってから結果がでるまで、かなり時間がかかってしまいますが、化学だと短時間でフィードバックが得られます。もともと生体を使った実験が苦手だったということもあるのですが、考えたことを実験して、それをすぐ検証できるというところが化学ならではだと思っています」

 就職希望は、当初から化学メーカー一本に絞っていた。最終的にデンカに決めた理由は事業内容の幅広さ。事業分野に有機化学も無機化学も持っていて、それでいて働く人の顔を覚えられるほどに、適度な企業規模である。研究を進める上で、他分野の知識が必要になることを見越し、さまざまな分野の人と協働する環境を求めデンカに入社を決めた。

インタビューの様子

ものづくりは一人ではできない

 現在、新しいゴムの開発に挑戦している。西野が挑むのは、飛躍的に特性を高めたゴムの開発だ。どんな特性にするかについては、研究部門を始め、営業部門や知的財産部など社内の各部署によるマーケットのリサーチによってターゲットとなる特性が設定される。その特性を実現するためのポリマーのつくり方を開発することが西野の仕事だ。
「これまで実現できていない特性を持つゴムを創り出すわけですから、その設計は簡単ではありません。現在取り組んでいるテーマも、ありとあらゆる組み合わせ・重合方法を考え、200回近く実験をしました」

 そんな試行錯誤を繰り返し、ようやく合成方法が確立すると、また新たな壁が立ちはだかる。「スケールアップ」の壁だ。実験室でのグラムやキログラム単位の重合では起きなかった問題が、数トンレベルの重合になると思わぬカタチで表出することがある。懸念されたのは新しい薬品を数百キロ単位で使う点だった。
「これまで知見がない薬品だったので、重合反応で発熱して冷やし切れずに暴走してしまう恐れがあったのです」

 リスクを評価するために、研究開発のメンバーだけではなく製造部のメンバーまで、チーム全員であらゆる可能性を検討して、計算上問題ないことが確認することができた。しかし準備は万端かと思いきや実験を数日前に控えたタイミングで、普段使っている重合反応を止める薬品が、今回の材料だと効かないことが製造担当者からの指摘によって明らかになった。時間的な余裕があったためすぐに入手して予定通り実験を行うことができたが、このような経験を通じて西野は、ものづくりは一人では成し遂げることができないものであると改めて確信したという。

仕事風景

ものづくりに終わりはない

 さまざまな役割の人たちが集まることで、それぞれの異なる視点、背景となる知識によって、多角的に物事をとらえることができる。しかし、それは同時に、意見が対立してしまう可能性も孕んでいる。
「より良いものを、より効率的につくりたいという目標は全員同じですが、それぞれの経験、立場、職種、得意分野によってやり方や、優先順位が違ってしまうのが理由です。そこで私が心掛けているのが根拠を共有することです」

 お互い歩み寄り、認識の相違を確認し、互いが主張する根拠を共有していくことで、議論は前に進み、新たな製品が具現化していくのである。
 未知を既知にしていく。その積み重ねによってノウハウは培われ、ものづくりは前に進んでいく。西野にとってその過程こそが仕事の喜びだという。
「わからないことが起こったとき、それがどのようなメカニズムで発生したのか。それが解明できたときに、この仕事のやりがいを感じます」
 未知を解明し、チームでものづくりに挑む喜びを経験した西野の視線はさらに先を見据えている。

「まだ具体的にどの分野かは決めていませんが、プラスチックには興味があります。新たな特性をもつプラスチックをつくることで、これまでにない製品が誕生するかも知れませんし、アッと驚くような分野でプラスチックが使われることもあると思います」
 困難に陥ったときは、周りに信頼できる仲間がいる。その安心感を胸に、一つひとつの仕事で、挑戦と経験を積み重ねていく。学生時代に夢見た環境に甘んじることなく、新たなものづくりに挑みつづけることで、西野の未来もまた大きく広がっていくに違いない。

一日の仕事の流れ

07:00
起床
08:00
自宅を出発独身寮から自家用車で通勤。
08:20
会社に到着出勤は毎日10分前。
08:30
始業ミーティングチーム内のメンバーでミーティング。本日の作業について共有する。
08:40
重合実験開始 仕込み作業は人手が必要なため、全員で行う。
09:30
実験結果のまとめ、報告資料の作成、打ち合わせ等 重合実験と並行して資料をまとめや打ち合わせ等を行う。
12:00
昼食昼食は仕出し弁当。
13:00
実験結果のまとめ、報告資料の作成、打ち合わせ等 重合実験と並行して資料をまとめる。
16:00
後処置、翌日の準備、実験結果のまとめ等 重合が終了し、後処置を行う。
17:00
終業ミーティング 終業のミーティングを実施。今日の作業の報告を行う。
17:20
終業
23:00
就寝

Denkaを選んだ理由 さまざまな分野のエキスパートが集まる

学生時代、実験を進める上で、どうしても専門外の知識が必要になり、困ったことがありました。デンカは幅広い事業分野を持っているため、さまざまな研究者が集まっていることや、部署間の交流も活発である点に魅力を感じて入社を決めました。

仕事風景

応募者へのメッセージ専門外の知識に触れてほしい

学生の内にさまざまな知識に触れておけば良かったなと、あらためて思います。大学や大学院で、勉強に専念できる時間はとても貴重です。一般教養や他分野の知識などは、社会人になってから習得するのは大変ですので、学生の内に専門外の分野にも触れることをおすすめします。

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