Denka - デンカ株式会社 - 新卒採用 2025

ENTRY 2025年新卒採用
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盧 幼梅
JOB REVIEW
海外営業

仲間がいるから、
乗り越えられる。

盧 幼梅
電子・先端プロダクツ部門 先端機能材料部
2013年入社
経済学研究科 経済学専攻修了
#文系出身#営業#東京都で働く#修士#女性#若手社員

選んだのは、世界が追いつけない技術

 盧が生まれ育ったのは中国陝西省の西安。青島の大学を卒業して日本に渡り、2年間の日本語学校を経て、東京の大学で修士課程に進んだ。専攻は学部時代から経済学である。今では日本語の読み書きも相当のレベルになった。日本に残って働きたいと考えたのは自然なことであり、就職活動は日本の学生と同じ土俵に上がった。
 盧が就職先としてデンカを選んだ理由として真っ先に挙げたのが、素材メーカーであるという点。盧によれば、経済発展理論の一つに「雁行形態論」(※)というものがあり、この理論によれば完成品のメーカーは後進国の企業に追いつかれやすいという。

 一方で素材メーカーは模倣されにくい先進技術を持ち、この先も高い国際競争力を発揮できると考えたのである。
 そんな盧に、一つ懸念していたことがあった。
「今の時代、中国語のスキルは強みになると考えてはいましたが、年齢は20代の半ばを過ぎており、国籍も中国に置いているため、私が望んでいる長期雇用を前提とした新卒正社員として採用してくれる企業が果たしてあるのかどうか、不安でした」
 そうした悩みを払拭したのが、デンカだった。

「私の気持ちを汲んで、他の新人と同様に扱い、教育もチャンスも平等に与えると言ってもらえました」
 こうして盧の日本でのキャリアがスタートした。
※雁行形態論:雁が先頭に追随してV字編隊で飛ぶように、先進国を後発国が追いかける経済発展モデル

インタビューの様子

テレビの世界のようにいかない現実に苦闘

 現在、盧が営業を担当しているのは、窒化ホウ素成型品だ。熱伝導性、耐熱性、耐食性、電気絶縁性、潤滑・離型性に優れ、高温環境下で使用されるセラミックス製品である。主に半導体製造装置の部品や電子部品組み立て治具などに使用される。デンカはこの分野の世界的なリーディングカンパニーであり、自然界に存在しない窒化ホウ素を、純度の高い材料として製造する技術を持つ。まさに盧が就活時にデンカを目指す理由となった「世界がなかなか追いつけない技術」の一つだ。

 担当顧客は日本および中国と台湾の企業である。現在のメインは国内だが、今後は中国と台湾との取引が増えると見込んでいる。こうした顧客に、デンカはただカタログ仕様通りの製品を供給している訳ではない。顧客ごとに求める製品は異なるのである。
 まず、顧客に足を運んで先方の課題と要求特性を把握する。そして、グレード選定と加工性の検討を行いサンプルを試作、顧客でのテストが始まる。厳しい環境下でのテストを幾度となく繰り返し、顧客から一定以上の評価を受けることができて、ようやく契約にたどり着くことができる。

 盧は、先輩たちの指導を受けながら、営業に挑んだ。しかし、成果までの道程は遠く、険しいものであった。
「テレビドラマにあるような、サクセスストーリーみたいなことは現実にはなかなかないんだなと、あらためて気付かされました」
 提案、試作、サンプルテストが繰り返されるも、一向に契約までたどり着けないことに、肩を落とす日々が続いた。

仕事風景

会社に貢献できるところまで、あと一歩

 状況は好転の兆しを見せ始める。入社してから2年の月日が経過し、初めて一から開拓した中国メーカーとの取引が決まりそうなのである。幾度と無く足を運び、デンカ製品の品質と特性を継続的にPRした結果、顧客からの信用を勝ち取ったのである。
 盧は、この成果を自分一人で実現できたものとは思っていない。

「中国出張を『何事も経験だから』と快く送り出してくれた上司や、提案書作成を毎日遅くまで手伝ってくれた先輩、技術的な内容をわかりやすく教えてくれたり、度重なるサンプル作成を厭わなかった工場の開発者たちの協力があったからこそ、ここまで来ることができたのだと思います」
 素材メーカーの営業はまさにソリューション営業だ。顧客の課題に素材で応えるという業務は、なかなか一朝一夕に進むことはない。でも、助けてくれる仲間がいるから、挑み続けることができるのである。

 盧は、自分が精神的にタフな人間だと言う。自国の大学を出て海外に渡り、語学学校で言葉を学んでから大学院を修了した事実だけでも、一人で生き抜く強さを思わせる。そんな盧だからこそ、追い込まれたときの心強いサポートが有難いのだろう。
 盧のデンカ社員としての活躍は、こうして幕が上がった。

一日の仕事の流れ

07:10
自宅出発 通勤は独身寮からの電車を利用。
08:10
会社到着 メールチェック。出勤は毎日始業20分前。緊急のメールにはすぐに返信。
08:40
スケジュール確認 本日の仕事内容をリストアップする。
09:00
業務開始 取引先に電話で後日のアポイントを取りつつ、先日のテスト結果を聞く。
10:10
商社との打ち合わせ 顧客各社の需要動向を聞く。
11:00
工場と打ち合わせの電話 サンプル作成の進捗を確認。
12:00
昼食
13:00
業務再開 ユーザー先へ訪問。
16:30
商社と社内で打ち合わせ
17:00
上司への報告と打ち合わせ レポート作成。本日の業務報告をまとめる。メールの処理。
17:20
終業

Denkaを選んだ理由 日本の素材技術を象徴する企業だから

日本の素材メーカーの多くは、長年の研究開発で獲得した技術や製造ノウハウの蓄積で、後進国の追随を許さないポジションを築いています。デンカはそんな素材メーカーの一つです。新卒入社した企業には、末長く働こうと思っていただけに、長期にわたって競争力を発揮できる確かな技術基盤を持った会社としてデンカを選びました。

仕事風景

応募者へのメッセージ 学生時代を満喫してください

就職で新しい世界に飛び込むことに不安を感じ、今のうちから何か準備をしなければならないと思うかもしれません。でも、仕事は経験してみないとわからないことばかり。壁に突き当たって悩み、乗り越えることで成長するものだと感じています。ですから、学生時代にしか経験できないことを満喫した方が良いと思います。

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