Denka - デンカ株式会社 - 新卒採用 2023

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堀口 達徳
JOB REVIEW
研究開発

高分子の奥深さに向き合いながら、
世界のニーズを先取りする。

堀口 達徳
千葉工場 高分子研究部
2012年入社
工学研究科 共生応用化学専攻修了
#化学・材料系出身#研究#千葉県で働く#修士#若手社員

高分子の奥深さに
チームで向き合う

 大学時代は有機合成の研究室に在籍し、有機結晶の包接現象を研究してきた堀口。入社後、配属されたのは、合成ゴムを開発する高分子研究部だった。
「それまでゴムはおろか高分子にも携わったことがなかったので、最初はまったくイメージが湧かず、戸惑いました。しかし実際に働いてみると、非常に奥深い世界であることがわかってきたんです」
 有機合成の世界で扱うのは、主に分子量の低いモノマーだ。分子構造は比較的単純で、物性もわかりやすい。
 これに対して数多くのモノマーが複雑に組み合わされてできるポリマー(高分子)は、構造が複雑で、発現する物性も多彩になる。

「ポリマーは組成を変化させることで特性が大きく変化します。このため目的に合わせていろいろなものをつくり出すことができるのが魅力です。その反面、要求されるさまざまな性質を満たすポリマーをつくり出すのは簡単ではありません。重合して評価し、また重合して評価する。その繰り返しの世界です」
 とはいえ実験室で重合を繰り返すことだけが堀口の仕事ではない。
 企業活動は、開発した化合物を生産プラントで大量生産し、ユーザーに販売することで初めて成立する。

 開発者である堀口は、生産プラントの立ち上げにも関わることになる。
「最初は、大学の研究室と同様に、自分一人で研究を進めていくイメージだったのですが、全く違いました。ラボからテストプラント、生産プラントへとスケールアップするにつれて、社内のいろんな部署との協業が必要になり、やがて大勢の人を巻き込んだ大プロジェクトになってくる。一つの製品の開発に関わる人の多さ、スケールの大きさに驚いたと同時に、企業でモノをつくることの責任の重さも実感しました」

インタビューの様子

特殊合成ゴムを
あらゆる用途に拡げていく

 堀口が担当しているのは、高耐熱特殊合成ゴムであるデンカERの改良だ。
「デンカERは高い耐熱性と耐油性を備えています。すでに主用途である
自動車向けのゴムとしてある程度の市場を獲得していますが、特性をさらに高めて、より高い耐熱性を必要とする分野や他種ゴムが使用されている領域にも適応対象を広げていくのが我々の狙いです」
ちなみに顧客から原料ポリマーに対する引き合いがあっても、すぐに商談がまとまるわけではない。

 まずデンカから提供されたサンプルを検証し、顧客側で製品の試作を行う。こうしてできた試作品に強度試験や耐久試験などのテストを行い、それに合格して初めて採用が決まるのである。顧客がつくる試作品の品質は、製造工程での添加剤等の配合比率や製造方法によって微妙に変わってくるため、試作の際にはデンカからの技術支援が不可欠となる。堀口自身も年に数回は、技術支援で海外に足を運び、課題に向き合う。

 そんなときに気付かされたのが、デンカへの期待感と、自分の未熟さなのだという。
「先日、自分が担当しているポリマーを使って海外の顧客が実機試作を行い、試作自体は成功したのですが、耐久性試験で不合格となってしまった。状況をヒアリングするために渡航したのですが、コミュニケーション力の拙さから、その場で的確な提案ができず、非常に悔しい思いをしました」

仕事風景

常に広い視野を持つことが必要

 顧客での製造条件は重要な独自技術であり、こちらの欲しい情報が得られないことが少なくない。打ち合わせの際に十分な情報聴取ができれば、その場で解決策を提示することができたはずだった。
「マーケットがグローバル化する中で、我々ももっと英語でのコミュニケーション力に磨きをかける必要がある。そのことを痛感した出来事でした。もはや技術者といえども、研究室にこもって実験をするだけですむ時代ではありません。技術者としての知識や提案力を身に付けるのはもちろんのこと、先方の話を理解するだけでなく、逆にこちらから積極的に提案していけるだけの英語力を身に付けたいですね」

 また客先とやり取りする中で、情報感度を高める必要性にも気づいたという。
「既存の分野だけに執着していては時代に取り残されてしまう。今後どんな技術が主流になるのか、我々の技術を生かす道がどこにあるのかを先取りしながら、研究開発の方向性を決めていかなければいけない。常に広い視野を持って物事を見ることが必要だと感じています」
 デンカに入社してモノづくりの面白さと難しさ、グローバルに広がるマーケットのダイナミックさを味わい、「技術者として大きく成長させてもらった」と語る堀口。

 最後にデンカという会社の印象をこう語ってくれた。
「組織を超えて人と人の関係が近い会社ですね。多くの事業を抱えている企業は事業ごとに縦割りになりがちですが、うちはそういうことはありません。他の部署にいる人にも気軽に相談でき、また組織の壁を越えてお互いに協力していこうという風土がある。技術者にとっては非常に働きやすい会社だと言えるのではないでしょうか」

一日の仕事の流れ

06:50
起床
07:50
自宅を出発 通勤は寮からのバスを利用。
08:20
会社に到着 メール等の確認。
08:50
チームミーティング チームのメンバー全員でミーティングを行い、本日の作業について共有する。
09:30
重合試験準備 ポリマー合成に取り掛かるための前準備。
10:30
重合試験開始 重合試験にかかる時間は6時間程度。
12:00
昼食 工場内の社員食堂で、気の合う同僚たちと世間話などしながらランチ。
13:00
書類作成 実験の指示書や、特許関連文書などの作成を行う。
15:30
上司とミーティング すでに終了した実験結果を報告。今後の実験計画について話し合う。
16:30
重合後処理 重合試験が完了。出来上がったサンプルは分析のため保管し、実験器具を片付ける。
17:00
レポート作成 今日の試験内容をレポートにまとめる。
17:20
終業 会社を出て家に向かう。
00:00
就寝

Denkaを選んだ理由 幅広い事業展開

就職活動を始めた当初は化学メーカーの中でもBtoCの企業に魅力を感じていましたが、むしろBtoBの方がより広く世の中の役に立てる仕事ができることに気づきました。数ある化学メーカーの中からデンカを選んだ理由の一つは有機系材料に限らない幅広い事業展開。各事業所をまたいだ技術交流会も開催されており、自分の視野を広げることができます。

仕事風景

応募者へのメッセージ“苦手”への挑戦が自分の幅を広げる

後輩たちに言いたいのは、苦手だとか、やったことがないからといって、選択肢から外すのはもったいないということです。どんなことでも毛嫌いせずにやってみると、プラスにつながることが多いもの。私も高分子の世界は未経験でしたが、やってみると面白く、結果として責任ある仕事を任され、仕事で海外に出る機会も増えました。むしろ苦手なことこそ、それに挑戦することで自分の幅を広げることができるのではないでしょうか。

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