Denka - デンカ株式会社 - 新卒採用 2023

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井之上 紗緒梨
JOB REVIEW
研究開発

化学の世界を探求し、
新たな蛍光体を実現する。

井之上 紗緒梨
大牟田工場 セラミックス研究部
2013年入社
総合理工学府 物質理工学専攻修了
#化学・材料系出身#研究#福岡県で働く#修士#女性#若手社員

化学の多様さを楽しみたい

 高校生の頃、中学校の「理科」の範疇を超えた「化学」の世界に触れて以来、井之上は化学に魅了された。多様であり、それぞれに明確な個性がある元素の世界は「知れば知るほど面白かった」という。大学では有機化学を専攻し、診断薬へ活用するための血液のアミノ酸分析をテーマに研究を行った。就職も化学メーカーを志望。しかし、有機化学や無機化学などの分野に特にこだわりはなく、研究テーマだった医療系を第一志望にしていたわけでもなかった。

 自分の専攻にこだわるよりも、多様な分野で研究に携わりたかったという。
「ただ、『原料メーカー』ということにはこだわりました。原料はものづくりの最も上流ですし、さまざまな分野で活躍するものなので。それに、大学の研究を活かすと言うよりも、就職しても化学の奥深さを楽しみたかったのです」
 加えて、「部署間の交流が盛んな会社」を志望先の要件にしていた。さまざまな事業分野を持っていたところで、情報交流ができなければ意味がないと考えた。

 だからこそ説明会や先輩社員との交流など、社風を知るために情報収集は怠らなかった。
「実はデンカには先輩が入社していて、積極性さえあればやりたいことをやらせてくれる会社だと言うことを聞いていました。学校を卒業するとはいえまだ化学について学びたいことばかりだったので、デンカに入社すれば今まで以上に化学の知識を得られると思い、入社を決めました」

インタビューの様子

思っていた「研究」とは違う!

 配属されたのは、大牟田工場のセラミックス研究部だった。ここで井之上は、LEDテレビや照明に利用される蛍光体の開発に携わることとなった。
 しかし、念願の研究者となった喜びも束の間、井之上は大きな戸惑いを感じることとなる。井之上が学生時代に思い描いていた研究者と、実際の姿には大きな乖離があったのだ。
「入社したての頃は、『研究』とはお客様の要望に対して慎重に時間をかけて行うものだと思っていました」

 しかし、入社後に求められた開発スピードは井之上の想像を超えていた。いくつもの案件を並行して担当しなければならないことに加え、それぞれ1カ月程の短期間で成果を求められる。まずはそのスピードに付いていくことがやっとだった。
「わからないことだらけの状況で、先輩方と同じ速度で仕事を進めるには、一人の力ではとても無理です。あらゆる分野の先輩に意見をもらって問題解決に取り組むことで徐々に知識とスピードを身に付けていきました」

 その過程で、井之上はたった一人で課題を抱え込もうとしていた自分に気がついたという。
「大学時代は課題に個人で取り組むことが普通でしたが、会社ではむしろチームワークが大切なのだということを学びました。折角『風通しの良い会社を』と思ってデンカを選んだのに、学生時代のイメージにとらわれてしまっていたら意味がありませんね」

仕事風景

蛍光体市場をデンカの独壇場に

 現在、橙色蛍光体においてはデンカが国内で頭一つ抜けている。しかし、より巨大な市場を持つ緑色・赤色蛍光体は、国内の競合や中国をはじめとする新興国の台頭により、各社で抜きつ、抜かれつの混戦状態となっている。
「この状態からどう突出していくのかが研究者としての腕の見せ所です」と井之上は意気込む。
 井之上は現在、新しい橙色蛍光体の新用途開発の案件に携わっている。人の眼が黄色に対して強い明るさを感じることを利用し、視感度の高い橙色を生み出すことを目的とした研究だ。

 緑・赤・橙でさまざまなグレードの製品をもつデンカならではの強みを活かし、新しい橙色蛍光体の製品化を目指す。
 だが、色が違えば活かせる知見も異なる。すべてが手探りの状態からの研究だ。
「わからないなりにも、仮説を立てて実験をすることが大切です。開発期間に明確な期限がある中では、予想と実験結果の差異にこそ検討に値する価値があるのだと思います。『とりあえずやってみた』では何の意味もありません。これが、学生の頃の研究との差でしょうか」
 そう語る井之上の目は、すでにただの「化学好きの女子学生」ではない。

 デンカという企業の将来を背負った「研究者」の目だ。
 新しい橙色蛍光体は、ラボスケールでは開発に成功し、一部のユーザーに一定の評価を得ている。うまく行けば2、3年後には製品化に漕ぎ着ける予定だ。
「新製品は、お客様自身どのような性能のものが必要なのかわからないことがあります。そのニーズを探り、自ら提案していく力のある研究者になりたいです」
 井之上の探究心は未だ留まるところを知らない。

一日の仕事の流れ

07:30
起床・身支度
08:10
出勤 大牟田工場までは愛車で通勤している。
08:20
会社に到着 車で10分の距離はとても便利。
08:30
朝礼とチームミーティング チームで一日の流れを確認。
08:45
実験のセッティング開始
09:00
実験開始
12:00
昼食
12:55
チームミーティング・実験部材の発注など
13:30
実験開始
15:30
調べもの、レポート作成
17:00
ミーティング 終業前のミーティングを実施。本日の作業の報告とアドバイスをもらう。
17:20
終業
00:00
就寝

Denkaを選んだ理由 部署による垣根のない交流が魅力

ものづくりの上流に携わりたいと考え、素材メーカーを中心に就職活動を行っていました。分野にこだわらずさまざまな仕事がしたいと思っていたので、企業選びでは「部署間の交流が活発である」ことを重視していました。デンカには私の大学の先輩が入社していたのですが、説明会に来た社員が他部署にもかかわらずその先輩のことをよく知っていて、部署間の風通しの良さを感じたことが入社の決め手です。

仕事風景

応募者へのメッセージ 専門性にとらわれず、広い視野を持って

学んできたことに自信を持つことはとても大切ですが、社会に出ると「これしかできません」という偏った専門性は長所になり得ません。自分の専攻のみにこだわらず、あらゆる分野に興味を持って選択肢を広げてみてください。デンカは挑戦することに価値を置いており、誰でも意見を言いやすい会社です。チャレンジングな方には魅力的な会社だと思います。

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